オランダ人選手レオン・ファン・ボン
◆ 2015年ロードレース コーヒーブレーク VOL.1 / 周囲の数々のインチキにめげず、頑固にクリーンを貫いたレオン・ファン・ボン


暮れに、とあるオランダ選手(強豪)のジュニア時代のリザルトをたまたま目にして、あれ?と思った。

その選手は、ことごとくレオン・ファン・ボンに負けていた。

ふと思い立ってにファン・ボンの少年時代の成績を見てみると、トラックのオランダ選手権などを次々制し、
U-23ぐらいまではトラック、ワンデイで有数の選手だった。


でもプロとしてのファン・ボンは・・・イマイチ・・・

もしかして?

記事を検索してみたら、あっという間に予感は裏付けられる。


● 周囲がドーピングの話をしているとき、自分は距離を置くようにした;

● 自分は一度も何か(の薬物)を摂取したことはない(と何度も公言);

● 頑固な姿勢を貫いたことには満足している;

● バルセロナオリンピック(92年)・ポイントレースで、ジョヴァンニ・ロンバルディが失格のはずだったのに優勝となり
 自分は銀メダルとなった。猛然と怒ったが、ロンバルディの一言で納得した。「一番金を持っている奴が勝つんだよ」。
 買収しているのを知り、銀で満足した;

● ある記者との問答で、こんな回答をしていた:
 「ドーピングをしたことがあるか?という質問を今まで自分に投げかけたのは、君が最初ぐらいだよ」。
 ドーピングはしない、という発言をよくしていたので、敢えて聞く記者はいなかったらしい。



ファン・ボンというと、ツールで区間2勝はしているものの
プロではオランダ人トップとは言い難く、中庸な選手のイメージだった。
でもアマチュアの成績を見ると、立派なもので、
プロ入り後、随分ワリを食ったようだ。
クリーンを貫いたがために。


上記の「銀で満足した」、の言葉は、クリストフ・バッソンを思い出させる。
以前トクダネに、ずい分書いた選手だ。

プロトンを敵に回してアンチ・ドーピングを訴え続けた人。
彼も、「3位だった時、ドーピングをやっている奴を除けば僕が1位だ、と満足していた」
と言っていた。


残念ながら、そういう選手のファンというのはほとんど聞かない。
応援する側も、強い方がいいらしい。


結構バッソンのことは記事にして支援したけど、サロン・ド・カフェのページの人気投票で
バッソンが好き、という声を聞いた記憶もない。
ファン・ボンも。


ごくささやかではあるけれど、バッソン、ファン・ボンのことを称えたい。
貴方たちはエライ。


ファン・ボンのリザルト



2008年ツール・ド・熊野。
レース中盤、まったり走って、ヤル気がないかのよう。

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が、ゴールスプリント、本気を見せた。
最終日区間優勝!

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表彰台で。

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2015.01.02 Fri | Road Races| 0 track backs,
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