トニー・マルティンとバイクフィッターの嘆き
パヴェ登場で注目されたツール第4ステージ。

トニー・マルティンは、途中パンクでアシストのバイクを借り受け走ることを余儀なくされた。

借りた相手は身長差7㎝のマッテーオ・トレンティン(マルティン186cm、トレンティン179cm)。

本人も、これで分が悪くなったと自覚し、優勝は夢見ていなかった模様。
ところが、ラスト3km少々、先頭の空気の変化を察知、勝機を感じ飛び出した。
そして優勝。

合わないバイクで他の選手たちより抜きんでた。
バイクフィッターが嘆くストーリー、などというつぶやきが聞かれた。


思い出すのはそれと対極にある光景。

ツール・ド・スイスで、キム・キルヒェン(当時Tモバイル)が延々メカニック相手に
微調整を繰り返していた風景が浮かぶ。
数ミリの攻防のようだった。


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延々続くキルヒェンのトライアンドエラー。


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その翌年だったか、キルヒェンにインタビューする機会があり、この時の話を聞いた。
バイクが変わって(彼は前年ファッサボルトロに所属していた)しっくりこなかった、と。

身体に痛みが出たといい、ナーバスになるのも無理はないだろうけれど、
(そしてしっくりこない問題はまだ続いているようだった)
あれだけ手慣れたメカニックがついていて問題解決できないということは、
乗り手側に問題はないのだろうか。
自分が順応することを念頭に置く方が手っ取り早いのではないか、
そう思えたので、思わずこんなことを言ってしまった。

体幹トレーニングなどやった方がいいのでは?と。
ある程度のことはやっているような口ぶりではあった。


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キルヒェンは自宅でツール中継を見ていただろうか?

マルティンの活躍を見て、
サドルを上げたり下げたりしていたあのときを、
なつかしく思い出しただろうか?



当時のメカニック諸氏。
左はウルリッヒの弟。

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何度も走って感触を確かめるキルヒェン。

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ちなみに、ツール・ド・スイスで、キルヒェンの格闘の一部始終を目撃したのはここだった。

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場所はホテルの屋外のテラス。

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ふと目を上げると、こんな感じだったのだ。
この左手の方で、キルチェン一行は、ああでもないこうでもない、とやっていた。

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このレストランを食事の場所に選んだのは偶然だった。
元選手で地元スイス出身のアレックス・ツーレが、ここで一家で食していたので真似をした。

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2015.07.09 Thu | Road Races| 0 track backs,
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