ジロ終盤。
いやあすごかった。
イエーツのBad dayは、一番来てはいけない日にきてしまった。
そしてー
チーマコッピでのクリス・フルームの殊勲を見て、
賛辞と先のサルブタモール過剰検出問題による懐疑が混ざった
感想が聞かれ他のも事実。
これは見ている側のロードレース観戦体験が大きく影響する話なので、
ある意味健全なのだろう、と思う。
ランス・アームストロング、タイラー・ハミルトン、フロイド・ランディスの並外れた馬力を見て、
誰も疑わなかった時代があった。
その後インチキによる雄姿だったと知らされてもなお、
そんなはずはない、と信じ続ける声もかなり多かった。
信じて信じて信じ続けた結果がやっぱり悪と知り、
ショックを受けた人も数知れず。
だからその時代にどっぷり生きてしまった人の中には
あらかじめ予防線を張っておかないと、という防御心が起こるのは
ある意味やむを得ない。
一方で、その時代をくぐりぬけてもなお、フルームを信じて
普通に喜べる人も知っている。
ランスのファンは特に、なかなか不動の心を持っていて、
Bad newsも含めて、まるめて考えるのに長けている。
かつてランスを支持し、ロード競技にいつもよりそうL-Mさんに至っては、
いまや不動のフルーム応援者。
5月20日には自宅でひそかに誕生日祝いまで行ったのだとか。
フルームの快挙を手放しで喜べる人、
まだサルブタモールが解決していないからなぁとどこか心に曇りがある人
それが混ざっているのが、ランス、ハミルトン、ランディスの時代を経た
今の自然の流れだと思っている。
多分、時を戻して2000年の前半の状況ならば、
フルームの快挙をみんなが手放しで喜んだのではないか。
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2018.05.26 Sat | Road Races|
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過去ログを探していて2006年のトクダネ記事を見ていたら、こんな集計があった。
フランスのプロ選手50人に聞きました。好きな自転車ブランドは?
ただし、性能うんぬんよりもイメージ先行で、という条件付き。
結果は以下の通り。隔世の感あり。
ちなみに文末に書いた事故により、
この時1位だったTIMEはこの後一気に評価を落とした可能性がある。
順位 | 支持率 | 自転車 |
1位 | 22% | TIME |
2位 | 17% | ピナレロ |
3位 | 12% | BH |
4位 | 11% | BMC |
5位 | 11% | CERVELO |
6位 | 10% | LOOK |
7位 | 5% | コルナゴ |
8位 | 4% | TREK |
9位 | 3% | ラピエール |
10位 | 1% | デローザ |
11位 | 1% | キャノンデール |
12位 | 1% | ジャイアント |
13位 | 1% | スコット |
*2006年8月、アルプス・オープン・ツールの最中、リシャール・ヴィランクが鼻、額を骨折し、32針縫う大怪我を負った。
突然フォークが壊れた拍子に顔面から落ちたのだ。
顔がつぶれて、病室を訪れた息子はいたたまれず2分で病室を出て行ったという。
その後6カ月間モルヒネの世話になり、精神的に落ち込んだが、
有能な整形外科医との出会いで復活できたのだった。
そして。。。事故当時彼が乗っていたのがTIME VXRSだったのだ。
2018.05.22 Tue | Road Races|
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今回のジロ公式サイトで笑った見出し:
YATES WE CAN イエーツ・ウィ・キャン
オバマ元大統領が言っていたYes, we can
をもじって、現在首位のイエスをイエーツに
置き換えている。
ただ、いまはオバマでなくトランプ時代。
旬な言葉遊びではないけれど。
2018.05.17 Thu | Road Races|
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そんな質問をジロの選手たちにしたFBのビデオ。
デュムランはレース続行、だそうです(笑)
でも大半は「引き返す」。
アレックス・ドーセットは、山に彼女とその兄弟が来ているので、
まず彼女の兄弟、ついで彼女が大丈夫か確認してから決める、だそう。
質問内容やその答えそのものというよりもむしろ、
ジロという戦場で、ユニークな質問に顔がほころぶ姿が微笑ましかったです。
2018.05.11 Fri | Road Races|
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◆ 選手からも廃止希望の声をどう見る?
いきなりランスの写真が映っていてあれ?と思ったら、
本日のニュース2位にツールの話題が出ていたのだった。
「美女による祝福キス ツール・ド・フランスで廃止の意向」と題され
議論されていた。
多様な議論でなかなか面白い。
話者の中に妻が元レースクイーンという人がいるせいもあり、
廃止に一概に賛成は唱えていない。
女性の職業をはく奪するのはいかがなものか、とか
女性は勝利の女神の位置づけであり、決して蔑視ではない、
といった意見も。
同時に、ただ逆のパターンはないので、それが議論になっているのでは
という声も。
活発な議論でなかなか面白かった。
すべてがなるほど、と思わせる。
ただここで私が指摘したいのは、
選手の中からも廃止の声が出ている、ということ。
以前書いたとおり、ミケル・ランダはダウンアンダーのポディウムガール廃止に
賛同していた。
女性を道具のように扱っているのがいや、と。
ということは、選手の中に、ポディウムガール蔑視の声が
あるのでは?とも思わせる。
ポディウムガールに対する空気感は、選手が一番知っているような気もするので
内部からの反対の声はなかなか見逃せない。
2018.05.09 Wed | Road Races|
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