ジロ / リッチー・ポート、47秒遅れに加え2分のペナルティ その該当ルールを読んでみる
 2015年ジロ第10ステージ / ポートには、UCIのどんな規則が適用されたのか?


ジロ第10ステージ、予想外の波乱があった。

優勝候補の一角と目され、休息日の会見でも、
「僕はエースにふさわしい」といった自己表明をしていたチームスカイのリッチー・ポートが
不運にもパンクに見舞われ後れを取り、47秒を失った。

のみならず、その後、チームスカイのサイトでも確認された通り、2分のペナルティが追加されたという。
トラブル時、敵チームのサイモン・クラークからホイールの提供を受けたから、というのがその理由。

UCI規則にのっとった措置がこれまでなされたケースの実例が浮かばない。
一体どの条項が当てはまったのだろう。


探してみたところ、これだった:

UCI.png

12.1.040 条
Non-regulation assistance to a rider ofanother team
(他チームの選手に対する規定外の援助)


8.1項 One-Day Race (ワンデイレースの場合)
Elimination + 200


8.2項 Stage Race(ステージレースの場合 ← 今回のジロはこれ)
200 per offence and 2’, 5’ and 10’ penalty and (200スイスフランの罰金と、2、5 あるいは10分のペナルティ)

elimination + 200 from 4th offence (4回目以降は失格+200SFの罰金)
Any other licence-holder : 200 (その他のライセンス保持者:200SFの罰金)



つまり、他チームの選手からアシストを受け、初違反だと2分のペナルティが科される。
2度目なら5分となるところ。

このチームを超えた援助規定、これまで小さいところではちょこちょこあった。
水のボトルを渡すなど。
レース中のエースが不運に見舞われたらプロトンが速度を緩めるというのは一般的なこと。

ライバルによるメカトラのアシストといった一歩踏み込んだ行為が過去あったのかどうかは不明だけど、
もしあっても、これまで見落とされていたかもしれない。


けれど昨今、ネットで即刻、かつ大々的に各種レース風景がアップされるようになり、
出された画像の内容次第では、審判側としては看破しにくくなるだろう。
今回のポートのケースのように。
(UCI関係者はネット上の画像で本件見逃せない状況と認識したとも聞く。)


思い出す光景がある。
あるレースでスペインの選手が露骨に車にしがみついていた。
遠くから目の前にくるまでずっと見ていた感じでは、ふもとからかなり長い間つかまって上っている風情だった。

ただしTVカメラはなく、そばに審判もいない。
ペナルティは一切なしに終わった。
その一方で、前日、ほんのちょっとつかまっただけで、それがばっちりTVに映り失格になった者がいた。
関係者の目が行き届いているかどうかがひとつカギになっていると感じた。
でも、リアルな画像の流出が、今後監視役を果たすようになるかもしれない。


それにしても昨日、単に47秒遅れだっただけでも幹部で元選手ダリオ・チョーニの表情は厳しかった。
選手時代の方が温和に感じられたほど。
監督業は大変だ。
2007年ロンドンステージにて、チョーニ。


P1310825.jpg


一方、ホイールを渡したクラーク、自らも、同様の罰則を受けてしまった上に、
良かれと思ったことが裏目に出て、後味悪いことだろう。(↓JCにて)

P1210867.jpg


パンクさえなければ、スカイのメカニックたちが、素早く到着できていれば、、、
そう思うと、スカイのメカニックたちも、面目ない気持ちでいっぱいなのでは。

上記で触れたスカイのサイトで、総指揮官ブレイスフォードが前向きなコメントを出しているな、と思ったけれど、
その後ふつふつと怒りが言葉に現れるようになった模様ですね。


参考/速報:

2015.05.20 Wed | Road Races| 0 track backs,
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