スポーツ新聞 レキップ紙の責任感
昨日さかんにツイートされていたWeb記事の中で、
とくにこのシクロワイヤードお記事に目が留まった:
http://www.cyclowired.jp/image/node/141594

オランダの元選手、レオン・ファンボンがカメラマンになってツールに登場しているそう。


選手からの転身として、チーム関係者以外だと、
ツールのドライバーとかナショナルコーチなどあるけれど、
たまにカメラマンへ、というパターンを耳にする。


かのレキップ紙に採用された人をひとり知っている。
今現在は、退職したけれど。

この左の人だ(2006年ツール)。

P1110600.jpg


選手時代を知らないけれど、見てみたら、現役時代は雰囲気が結構違う。
http://www.siteducyclisme.netより


名前は(ジャン)クリスティアン・ビヴィーユ。JC-Biville

ただ、レキップともなるとエリート集団で、上位カメラマンに食い込むのは至難の技。
トップ記事を飾るための写真を任されているわけではなかった。

表彰式の様子はもれなく撮っていたけれど、
ゴール地点にあるあの狭いカメラマン用の囲いの中で撮影することはなかった。


たとえばスイスのロマンディツアーで会った時のこと。
せっせと撮影していたはずなのに、
翌日のレキップ紙を見ると、写真の掲載はなかった。

ワケを聞くと、「自分は記録用写真を任されているから」と。
自国選手が勝利するなど特別なケースでなければ、
写真は紙面に使用されることはないのだそう。


掲載を主眼とするわけでなく、記録のために、きちんとカメラマンを派遣する。

後年役立つことはあるだろう。
なにか振り返る際、ビジュアル素材があると、助けになることもあろう。


こういうのは日本でももちろん普通にあるけれど -
(皇族のお妃候補はくまなく取材して、決定した時にその秘蔵映像をどっと出すとか)

媒体に写真は使われず、記事もほんの数行しか載らないのを知りつつ、
それでもAFPの報道で穴埋めせずに独自の記事を書き、
その間、夥しい数の写真が人知れずお蔵入りする。


自国国民がさほど興味のないレースにも人を派遣し、すぐには報われない長い目で見た取材。
スポーツの証言者としての責任感あってこそ。
それを敢行するには、なかなか余裕が必要ではあろうけれど。

*****

ちなみに、かつて来日したことのあるファンボンは、元気そうでよかった。


08ツール・ド・熊野にて:
P1420833.jpg


P1420866.jpg
2015.07.08 Wed | Road Races| 0 track backs,
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