ペテル・サガンツール失格の件
昨夜のツール。
寝る前の落車で心臓に悪かった。
バリア側に押し込まれたカヴェンディッシュに
肘鉄をお見舞いしたサガン。
カヴは骨折でツールリタイア。

サガンは危険な落車を誘発したとして失格処分になった。

昨夜、危惧したことがある。
通常あの肘鉄なら一発退場のところだけど、
マイヨ・ヴェール6度連続の期待がかかる相手だし
世界王者なので忖度があるのでは、と。

肘鉄事件はこれまでも時折発生し、
往々にして失格処分が科されてきた。
今回、カヴの進路の非をあげつらう声もあるけれど、
これまでの前例を考えると、
相手をリタイアに追い込むほどの肘鉄動作で、失格なしはなかろうと思っていた。


Sagan.jpg 


スプリントはとっさの判断なので、
落車誘発とか進路妨害は日常茶飯事。
肘鉄には、きっとすべてそれぞれの理由がある。
みんなそれぞれ危険を回避するために肘鉄をしてきたはずだ。
でも肘鉄は肘鉄として処理されてきた。


サガンだから、と突如いろいろ斟酌や忖度の声が出てくるのは、
コンタドールvsフユを思い出してしまう。

以前シャックの中国人選手リー・フユがクレンブテロールで陽性になったとき、
なんの弁護もなくスルーされメジャーレース界から姿を消すことになった。

「この年でそんな違反をしたら自分のキャリアが終わるのは目に見えている。
そんなバカなことはしない」と言っていたのに。
さらに、中国では豚肉のクレンブテロール汚染が蔓延していたというのに。

一方でコンタドールが同様になったら、突如みんなが
中国の肉を食べたからだ、といっせいに弁護し始めた。


今回の場合も同じ。
過去の肘鉄で、ここまで綿密な分析は起こらなかった。
他の失格者たちだって、それぞれ理由があっての肘鉄だったはず。
でもそんな理由は問われなかった。


昨今のサガンは天下を睥睨するような立場だった。
世界の頂点に上り詰め、周囲からちやほやされる今だからこそ、
常に謙虚さは必要かと思う。
インドゥラインほど低姿勢になれ、とは言わないまでも。

肩で風を切ってばかりいるさなか、ちょっと立ち止まることが
あってもいい。
ある意味いい機会だと思う。

2017.07.05 Wed | Road Races| 0 track backs,
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