トール・フースホフト、思い出の一日
2014年世界選手権を最後に、雷神トール・フースホフトが引退するという。

2010年ロード世界選手権での優勝を始め、数々のスプリント勝利を飾ってきたけれど、
そんな彼のある栄光の1日に臨席したことがある。

2006年ツール。
初日プロローグで優勝し、マイヨ・ジョーヌを身に着けたあの日。
シャンパンを手に、両親に囲まれていたあの日。



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それは、夕食時のことだった。
ホテルのレストラン。
オードブルが出てきて、さあいただきます、と構えた瞬間。

なにやら外のプールサイドが騒がしくなった。


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ふと見るとフースホフト。

偶然クレディアグリコルと同じ宿だった。
この日プロローグで優勝し、帰還した彼が立っていた。
手にはなにやら黄色いウエア。

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やおら袖を通す。
お祝いが始まるらしい。
レストランの席を立つのは無礼千万。
迷ったけど、内輪のセレモニーに立ち会えるのは千載一遇のチャンス。

「失礼なのは先刻承知なのだけど、ちょっと席を立って様子を見てきたい」
そう言ったところ、レストランの人も、
「こんなこと滅多ないものね、どうぞ、こうぞ」と快く。


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シャンパン待ち。
満足感いっぱい。

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見守るご両親。
おふたりは、彼が出るあまたのレースに帯同してきたことで有名。
確かキャンピングカーで。

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さて、オープン。

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振ります。

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シュワシュワ・・・

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プシュー!!

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至福のとき。

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注ぎます。

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ツーレのカメラでも、開けた瞬間。

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やっぱりあけ終わった後の、満ち足りた表情がいい。

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そして冒頭の写真。
関係者、そして両親に囲まれて飲み干す姿。


2006年ツール初日優勝、マイヨ・ジョーヌ。
そんな輝いた瞬間を目の当たりにしていただけに、今回の引退表明はことさら寂しい。

私の中では、”クレディアグリコルのフースホフト”として、これからも記憶に残るのだろう。


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2014.06.29 Sun | Road Races|
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